第一回 「目覚し」の表書きの意味は?

目覚し

「目覚し」とは、通夜の夜食用に持参する酒やお菓子、
それに代わるお金の表書きとして用いられる
熊本県内に広く残る風習です。
ですから、お通夜の時に持参するのが正解です。
改めて、葬儀の時には別に「御香典」を持参します。
葬儀に出席できない場合は通夜時に両方とも受付に渡すこともできます。
ただし、上記の意味合いからもわかるように、
ご親戚や親しい間柄の場合にお包みする風習ともいえます。
一般的なお付き合いの場合は不要と思われます。
ただし、熊本県内でも一部の地域では通夜時にはほとんどの方が
「目覚し」を持参されるところがありました。(おもに菊池地方)

その意味として3つの意味が言われています。
1つめは、昔はお金だけではなくて、米や食べ物に「目覚し」と書き、通夜に持参していました。
そして、一晩中、線香を絶やさないように、これを食べて目を覚ましていたそうです。
2つめは、愛する方にもう一度「目覚めて欲しい」という意味がこめられているそうです。
3つめは、愛する方の死をご縁にして「仏法に目覚めよ」という意味が込められているそうです。

ご葬儀は、亡き方を偲び、残された者が、
仏法に目覚める大切な場であることを先人達に教えて頂いているような気が致します。

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